「UV」Ultraviolet rays(ウルトラヴァイオレット・レイズ)の略で紫外線のことです。
被塗装面にUV塗料を塗布し、塗膜に紫外線を照射することにより塗膜を硬化させる塗装工程がUV塗装です。
■UV塗装の対応について
現在UV塗装は、量産可能な製品についてのみ使用しています。
単品および小ロットでの生産の場合は、ウレタン塗装にてご対応しています。
■下塗り塗料について
下塗りUV塗料は、住環境を配慮しトルエン、キシレン等の有機溶剤を含まない無溶剤の塗料を
使用しています。
■仕上げ塗装について
UV仕上げ塗装の仕上り感といえば艶が有り、光沢のある仕上り感ですが、当社のUV仕上げ塗装
は、艶消し(7艶消し)の塗装を行っています。
艶消し塗装を行うことにより、木の杢目を活かした自然な仕上り感を持たしつつ、塗膜表面に傷付
きにくいのが特長です。
■塗膜の硬度について
・UV下塗り塗装後、UV仕上げ塗装を行った場合、塗膜硬度:5Hです。
(下地の状況等により硬度が変わります。)
・ウレタン下塗り塗装後、UV仕上げを行った場合、塗膜硬度:3Hです。
(下地の状況等により硬度が変わります。)
・下塗り塗装、仕上げ塗装をウレタン塗料で行った場合、塗膜強度:1Hです。
(下地の状況等により硬度がかわります。)
※塗膜の強度比較として、一般的なウレタン塗装に比べてUV塗装は、3倍~5倍の塗膜強度が
ある為、傷がつきにくという特長があります。
■塗膜の乾燥について
・UV仕上げ塗装を行った場合の乾燥時間は、UV塗料塗布後、ある程度塗膜表面が乾燥した
ら、UV照射機に塗装品を通すだけで、塗膜の中まで乾燥させることができます。
・ウレタン仕上げ塗装を行った場合の乾燥時間は、ウレタン塗料を塗布後乾燥室温度25℃以
上で、5時間以上乾燥させないと、塗膜表面が乾燥していても塗膜の中まで乾燥状態になって
いない状態になります。
※乾燥時間を比較しても、短時間で塗料を乾燥させることができる為、一般的なウレタン塗装
に比べて、短納期で商品を製作することができます。
しかし、ウレタン塗料に比べて塗料コストが高いのが、短所となります。