以前、あるお客様が当社の展示場に来社された際、格子パ-テ-ションをご覧になり、格子組みの形状の構造耐力を持ったパ-テ-ションの製作できないだろうか、という問合せがありました。
問合せに対して社内で検討し、構造耐力という点においては、自社製作可能で性能表示できる構造用集成材で製作すれば良いと考えました。
格子組みの加工については、格子パ-テ-ション製作時に行った時と同様の方法で、加工すれば良いのではと考え、製作できますと回答しました。
木製耐力壁の試験材の製作依頼の連絡が入り、試験材製作の形状、製作樹種等の打合せを行いました。製作方法に関しては、加工、接着、材料強度などを検討しました。組合せ部分のシャクリ加工の寸法精度を追求をしました。
左の写真は、部材の写真です。
お客様が、強度試験を関係機関に依頼し、当社で製作した木製耐力壁の強度試験を実施しました。
結果は、想定した強度以上の結果を得る事ができたとの事でした。
製品の表面仕様をお客様と共に検討しました。化粧材でもあるので、外観に関しての要求は厳しい基準でしたが、当社で構造用集成材を製作できる強みを生かし、基準を満たす方法で製作する事ができました。
格子組に関して、組合せ部分に隙間が出ないよう組み合わさる部材とシャクリ加工との取り合いに注力しました。
入荷する材料によって品質が異なるため、原材料となる木材の品質管理などに重点をおきました。
今回の商品は、構造用集成材を製作する技術、高い精度でのシャクリ加工技術、接着する技術、幅広い面積のサンダ-掛けができる技術を融合させて、製作することができました。
高い品質基準を要求されても、当社が一貫して加工することができたので、工程内での管理を徹底することで、要求以上の商品を製作する事ができました。